今年も11月7日（いい歯の日の前日）に、恒例の“「8020」いい歯の表彰式”が、広島市8020運動・歯周病予防推進協議会の主催で開催されました。　

　最初に、土江健也本協議会会長が挨拶の中で、平成3年から始まった「8020」いい歯の表彰式も年々認定者が増え、また認定者も元気な高齢者へ推移していることを報告し、歯周病が全身に影響を与えることと、残存歯数と認知症の関係と総医療費の関係を説明し、ルイ14世の歯にまつわる話と、世界で初めて入れ歯を入れたロバである、東京の上野動物園のロバ"一文字号"の話を紹介した。それぞれのエピソードが分かりやすく歯の重要性を説明し、会場に集まった8020達成者の皆さんは感嘆の声をあげておられました。

　続いて松井一實広島市長の挨拶の後、表彰状及び記念品の贈呈が行われました。本年度の被表彰者は553名（男性244名・女性309名）で、最高齢は95歳、平均年齢は81.7歳でした。被表彰者を代表して和田卓郎さんが謝辞を述べました。引き続いて “グランドビューティフル歯ッション賞認定証授与式”が行われました。本賞は常日頃より、歯ブラシだけでなく、補助用具である歯間ブラシやデンタルフロス を使って、口腔内を清潔に保っている市民を認定するもので、歯周病予防に効果のある、歯間ブラシやデンタルフロスの普及啓発を進めるよう始まった事業です。第10回の今年は1,434名の応募があり、そのうち認定者は1,427名、特に優れたグランドビューティフル歯ッション賞に76名が選ばれ、代表して川野照彦さんが謝辞を述べました。この後、熊本憲三広島市議会副議長、荒川信介県歯会長の来賓祝辞の後、西村好一本協議会副会長の閉会の辞で、すべての日程を終了しました。

　8020達成者の方々は、皆さん大変お元気で、にこやかに表彰を受けておられました。また、会場には各テレビ局も取材に訪れ、市民の歯の健康への関心の高さと、本事業の重要性を物語っていました。

平成26年11月7日
表彰者代表　和田　卓郎

　この度、「歯ッション賞」をいただくことになり、受賞者を代表して一言お礼を申し上げます。
　本日は、市長様、歯科医師会会長様を始め、関係各位のご臨席をいただき、このような立派な賞をいただきましたことは、誠に名誉なことで、心より厚くお礼申し上げます。

　私は、生まれつき歯が丈夫で、特別なことは何もしておりません。丈夫な歯を授けてくれた両親に感謝しつつ、この歯を大切にしようと思っています。
　ご推薦をいただきました「西村歯科医院」では、院長をはじめスタッフの皆様方に歯のみがき方や、歯間ブラシの使い方、または左右の手を使っての歯のみがき方、それぞれを丁寧に教えていただき、特に奥歯の裏側を気をつけるようにご指導を受けました。毎日、朝、昼、晩と食後に歯間ブラシを使って歯をみがいています。
　それと一つ思い当たることがありますのは、子どもの頃より、私は骨の皮ごと食べました。そのお蔭かどうか６０歳の時に骨密度を測定していると、２０代の骨密度がありました。またこれは両親にいただいたお蔭だと思っていますが、今回受賞できたのは、両親と、「西村歯科医院」の先生方の熱心なご指導のおかげです。

　歯のケアは歯周病のほか、生活習慣病の予防にも効果があると言われており、これからもいっそう歯を大切にし、健康で楽しい人生を送りたいと考えております。
　本日は大変ありがとうございました。

平成26年11月7日
認定者代表　川野　照彦