11月8日の「いい歯の日」にむけて、今年も11月6日に恒例の“「8020」いい歯の表彰式”が、広島市8020運動・歯周病予防推進協議会の主催で開催されました。　

　最初に、川原正照本協議会会長が挨拶の中で、平成3年から始まった「8020」いい歯の表彰式も年々認定者が増え、今年は去年より100名多い受賞者で、元気な高齢者へ推移していることを報告しました。また、歯がなくなり噛めなくなると認知症になりやすいことから、8020で認知症予防につながること、歯周病が全身に影響を与えることから、総医療費との関係を説明しました。
グランドビューティフル歯ッション賞は平成17年から始まり、歯ブラシだけではなくデンタルフロスや歯間ブラシを使って口腔内を健康に保っている方を表彰すること、普段よりかかりつけの歯科医院での定期検診の重要性を説明し、会場に集まった8020達成者の皆さんは感嘆の声をあげておられました。

　続いて松井一實広島市長の挨拶の後、表彰状及び記念品の贈呈が行われました。本年度の被表彰者は657名（男性317名・女性340名）で、最高齢は98歳、平均年齢は82歳でした。8020達成者の方々は、皆さん大変お元気で、にこやかに表彰を受けておられました。被表彰者を代表して荒木陽敏さんが謝辞を述べました。

　引き続いて “グランドビューティフル歯ッション賞認定証授与式”が行われました。第11回の今年は919名の応募があり、そのうち認定者は918名、特に優れたグランドビューティフル歯ッション賞に113名が選ばれ、代表して谷口絍子（きぬこ）さんが謝辞を述べました。この後、永田雅紀広島市議会議長、荒川信介広島県歯科医師会会長の来賓祝辞の後、新田栄治本協議会副会長の閉会の辞で、すべての日程を終了し、市民の歯の健康への関心の高さと、本事業の重要性を物語るものとなりました。

　このたび表彰して頂きました657名の皆さんを代表して、お礼の言葉を述べさせて頂きます。

　本日は、広島市長様、広島市歯科医師会会長様を始め、関係各位ならびにご来賓の皆様のご臨席のもとに、私共のために、この様な盛大な8020いい歯の表彰式をして頂き、心から感謝申し上げる次第であります。また、先ほどは、川原会長様、松井市長様から丁重なご祝辞を頂きまして、誠に光栄かつ恐縮に存じました。有り難く厚く御礼申し上げます。
　
　私達が本日このような名誉ある表彰を受けることができましたのは、ひとえに良き歯科医師との巡り合わせと、心のこもった指導のおかげであると思います。

　私事ではありますが、昭和50年に岡山で定期人間ドッグを受診した時、通常では無い歯磨きメニューが入っていました。それは普段通りで磨いた後、磨き残しが分かる液体を塗って何度もチェック・磨き残しが無くなるまで歯磨き指導を繰り返して合格になります。その時ご指導して頂きました磨き方は、できるだけ毛先を歯の間に差し込んだまま振動させる磨き方でした。これを契機として、今までのがむしゃらに歯ブラシを大きく動かせる磨き方から、細かく振動させるこの磨き方に変わり、さらに、高齢期に入った頃より歯間ブラシを併用し、就寝前には、必ず毎日欠かすこと無く習慣となり、現在も続けております。

　そして後の平成23年、或る医療関係誌に岡山大学名誉教授渡辺先生の紹介された「つまようじ法」が目にとまりました。それによると、今から34年程前に患者さんに歯磨き指導を行っていた時、患者さんの中に、歯ブラシの毛先を葉の間に入れて磨く人がいて、その様子を見て、先生は、「歯の間を効果的に磨けるブラッシング法はこれだ」と直感したそうです。そして、この磨き方をすべての患者さんに実践したところ、患者さんから「硬い物が噛めるようになった。」「歯のぐらつきが治った。」など続々と良い知らせが出てきたそうです。そうした事などから、私が以前受けた歯磨き指導と何らかの関連があるのではないかと思っております。

　今後も、今まで以上に健康に留意し、自分の歯を大切に守っていきたいと思います。

　終わりになりますが、本日は、表彰をしていただきましたことに感謝とお礼を申し上げます。誠に有難うございました。

平成27年11月6日
表彰者代表　荒木　陽敏

平成27年11月6日
認定者代表　谷口　絍子（きぬこ）