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災害時の歯痛 診療車で対応
 5月27日(木)午後2時40分より広島県庁「知事室」において、“歯科巡回診療車譲渡式”が挙行され、広島市歯科医師会からは小松昭紀会長、森本克廣副会長、土江健也専務理事が出席した。
 この巡回車は現在稼動中(広島県歯科医師会が保管中)の歯科巡回診療車“歯っぴー号”が誕生する前から広島県が所有していた愛称“しらゆり号”で、主として無医村地区の巡回に使用されていたが、歯っぴー号の登場で近年はほとんど使用されなかったものである。
 平成7年の阪神大震災の後、兵庫県は歯科診療車を10台新規購入して、避難所や仮設住宅近くに巡回派遣したが、広島市歯科医師会では震災が発生する以前から用意する必要性を常々感じていた。
 広島県の藤田雄山知事は本会からの要請に対して、その趣旨に大いに賛同され、関係各方面へ働きかけられるなど尽力され、その結果、今回広島県より無償で広島市歯科医師会に譲渡される運びとなったものである。
 今後、広島市歯科医師会ではこの車両を“デンタルパーク号”と名称を変え、万一の災害時、非常事態時には被災地での歯科巡回診療に使用する。また広島市総合防災訓練などには広島市歯科医師会の会員らがこの車で参加することにより市民、県民の防災意識の高揚に努めたいと考えている。
 7月8日(木)には車検も終わり、新しく塗装し直した“デンタルパーク号”がお目見えした。

※このことは7月9日(金)の中国新聞朝刊『ワイドひろしま』にも掲載されました。