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かむ力は運動習慣と相関
食べ物を、しっかりかんで味わうことは、食事を楽しむだけでなく、消化を助け、健康を保つのに大切なのはいうまでもありません。では、そのためには、どんなことを心がければよいのでしょうか。
東京家政学院大の管理栄養士や小児科医らが、東京と群馬の二つの小学校で、4年生以上を対象に、かみ合わせの力がどれくらいあるかや、食習慣、生活習慣との関連を調べてみました。すると、運動を週3日以上、長期的に続けている子どもは、かむ力が有意に高かったそうです。
運動時に瞬間的な力を出そうと、歯をギュッと食いしばることが、あごの周辺の筋肉の発達を促して、かみ合わせの力も高めているようです。
また、食習慣では、早食いの子どもは総じて肥満の傾向が見られたほか、かむことの大切さを授業で学んだことのある子どもの方が、食事のときに、一口にかむ回数が多い、という結果が出ました。
運動を習慣づけてかむ力を保つ。意識してかむ回数を増やし、ゆっくり食べる。子どもの成長を促すのによいことは、大人の健康づくりにも当てはまるポイントといえそうです。
2005年3月8日の朝日新聞より |
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