歯だって老いてゆくのです!
人間、歳をとるとアチコチにガタがくるもんジャ。目がかすみ、耳が遠くなるように、歯だってもちろん老いてゆく。それなのに、他の器官に比べてどうして皆、歯を軽視しがちなんじゃろう…。老いたものへは、それなりの配慮を忘れんでほしい

過半数は歯周病が原因です
歯周病とは文字どおり「歯の周りの病気」ジャ。歯そのもの…というよりも歯ぐきや歯頚部(歯と歯ぐきの間)が問題なんジャ。口臭の原因にもなる歯周病…この話は「シロやん」がスペシャリストじゃ。詳しく知りたいやつは訪ねてみてくれ。

歯を抜けたままにしておくと…
むし歯や歯周病が原因で歯が抜けてしまう。「ま、いっか…」なんて思っておる諸君、そいつはイカンぞ! まずかみ合わせのバランスが悪くなる。そうすると咀嚼障害が起こる。かむことと健康には深い関わりがあることは、よ〜く知られておる自明の理ジャまた、土台になる歯がなくなれば、固定式のブリッジを装着することも難しくなる。たかが一本の歯の喪失じゃないか…などと、あなどるなかれ。それは、歯抜け人生まっしぐらへの序曲なんじゃヨ

生活の中での歯の役割
生活のさまざまなシーンで、歯の果たす役割は大きい。ここでは主なものをチョイと見てみよう。
まず、食事には栄養摂取という大きな意味がある。また、ワシら高齢者にとっては、うまいものを味わう楽しみは、至上の喜びともいえる。家族と同じものが食べられない…なんて、悲しい老後はイヤじゃの〜。 歯がないと、うまくしゃべることができん。会話がコミュニケーションの有効な手段であるからには、これは困ったことジャ。歯の健康は豊かな人間関係をつくる上でも、とても大切なことなんじゃナ。
歯のある美しい表情は、まわりへの印象を良くする。前歯のない人を見て、なんだか悪い印象や奇異な感想を抱いたりすることはよくあることジャ。見た目を気にして外出を控える…なんて寂しいワイ! 食いしばるという行為は、くやしい、悲しいなどの感情と深く関わっている。歯がなければ、食いしばるという感情表現もままならん
歯はものをかみ切ったりするときの道具にもなる。また、ときとして「かむ」という緊急時の攻撃手段にもなるんジャ