歯をすこやかに保つために
生涯にわたる健康な歯づくりは、すでに胎児期からスタートしておるんじゃヨ。若い頃からの正しいブラッシングと、かかりつけの歯科医院での定期的な健診に加え、歯をすこやかに保つために日頃からできることは、いろいろあるんじゃヨ。

しっかりかんで食べるべし!
かめばかむほど食べ物は細かく砕かれ、消化や吸収が良くなり、唾液の分泌量も増えるのジャ。唾液には殺菌作用があり口の中の細菌の活動を抑えたり、自浄作用により汚れがつきにくくしているのジャ。よくかまずにすぐに飲み込んでしまうような人は唾液の分泌が少なく、むし歯菌や歯周病菌にとって格好の活躍の舞台になるのじゃヨ!また、よくかむことは肥満の防止やアゴの発育、脳の活性化にもつながるのジャ。昔から「ゆっくり、よくかんで食べなさい」ってお母さんに言われなかったかな?これって健康な体をつくる第一歩でもあったんジャ!

歯といったらカルシウム?
歯といえば、カルシウムを多く含んだ食品を思い浮かべる人が多いのジャが、でもそれだけでは不十分!カルシウムだけでは歯はできないのじゃヨ。歯はタンパク質でつくられた繊維の網にカルシウムやリンなどのミネラルが結合してできたものなのジャ。

歯をつくっている栄養素としては、
なのジャ。また、カルシウムの吸収に必要なビタミンD(レバー、牛乳、シイタケ、カツオ、イワシ)も忘れてはならないのジャ。これらの栄養素をバランスよく摂取することが歯にとって大切なのじゃゾ。
ただし、リンのとりすぎはカルシウムの吸収に悪影響ジャ!リン酸塩としてリンを多く含んでいるスナック菓子やインスタント食品、冷凍食品などの加工食品は要注意なのジャ。
また、食塩、砂糖、アルコールのとりすぎもカルシウムの吸収率を低下させるのじゃヨ。

ストップ・ザ・タバコ!
「タバコはやめたい!でもなかなかやめられない。」これが多くの喫煙者の偽らざる心境じゃないかの?最近では、タバコがやめられないのは心理的依存と、ニコチンに対する身体的依存より成り立つ「依存症の一型」であることがわかってきたのじゃヨ。まず考えられるのは、ニコチン代替療法。ニコチンガムやニコチンを含む貼り薬が一般によく知られておるんじゃないかな。「禁煙しても長くは続かない…。」実際、喫煙者の60%以上が一度は禁煙を試みているのじゃが、実際に成功した人は11%しかないのじゃヨ。「継続は力なり」と言うが、一度や二度の失敗で諦めてはイカン。

上手にシュガーコントロール!
「うまい」の語源が「あまい」であるように、我々にとって甘味は魅惑の味なのジャ!むし歯や歯周病は砂糖の消費量の増加とともに増えてきたのじゃヨ。また、麻薬と同様に習慣性があり、一度甘さを覚えるとなかなか断ち切ることは困難なのジャ。砂糖はプラークの量を増やし、唾液を粘稠にし自浄作用を低下させるので、甘い物を上手にコントロールするのじゃゾ!